ライフがアマゾンで生鮮品をネット販売

    「Prime Now」のサイト画面

 Amazonライフコーポレーションは生鮮食品のオンライン販売で協業すると5月30日発表した。Amazonのプライム会員向けサービスのうち、商品を即時配達する「Prime Now」に出店する。食品スーパーの参加は初めて。都内の一部地域で今年中にスタートする。生鮮食品の取り扱いを増やしたいAmazonと、ネットスーパーの利用エリアを広げたいライフの利害が一致した。
 Prime Nowは「Amazonフレッシュ」よりも早い2015年にサービスを開始した。Amazonフレッシュが野菜や果物、魚、肉などの生鮮食品をはじめ、惣菜やミールキットなどを最短4時間でまとめて配達するのに対し、Prime Nowは惣菜や冷凍・冷蔵食品、飲料・酒類、日用品、コスメ・美容用品、ベビー用品、ペット用品などを最短2時間で1点から届ける(配送料が無料になる条件がある)。
 現在は都内のほか、神奈川、千葉、大阪、兵庫で展開している。これまで取り扱いがなかった生鮮食品を提供することで、幅広い利用客の取り込みが期待できる。
 ライフは大都市圏を中心に273店舗を運営しており、最近はネットスーパー事業を強化している。前2月期の売上高は6987億円と増収増益だった。今回の協業発表で株価が一時大きく上がった。