真空機器専門メーカーのシュマルツ(株)(横浜市、ゲッテゲンス・アーネ社長)は、新たに開発した小型真空ポンプ「コボットポンプ ECBPi」を出展した。電気式真空ポンプのため、吸着パッドとワークの間に真空状態を作るのに必要なエアコンプレッサーやホース配管が不要。作業者がホースに足を取られたり、コンプレッサーの設置場所にしたがって作業領域を限定することがない。
本体重量も約775gと軽量で、「協働ロボットや自走式ロボットに取り付けて吸着搬送を行うのに最適」(同社)だという。
各ロボットメーカー向けの接続用フランジをラインアップしており、素早く簡単に取り付けることができる。ハンドもワークに合わせて柔軟に変更対応が可能な同社製「エンドエフェクタVEEシリーズ」とアダプタを用意、工具を使わずに取り外しができる。
また、公共交通機関などで使われるNFC(近距離無線通信)や各種ネットワークシステムと相互通信が可能な接続技術IO-linkにも対応し、スマートフォンによる設定値の変更や離れた場所からの状態監視、予防保全ができる。同社は食品業界に売り込みをかけていく。発売は来春予定。
電気式真空ポンプ「コボットポンプ ECBPi」