米粉の瑞穂食品が新工場建設に着手
日本製粉、製造を栃木に集約

 日本製粉グループで米粉を製造する瑞穂食品(兵庫県加古川市)は、米粉製粉設備等を栃木県の「テクノパークかみのかわ」(河内郡上三川町多功南原)に集約して生産能力を約2倍に増強する。このほど工場、倉庫などの建設に着手した。投資総額は約14億円。全額自己資金でまかなう。来年3月完成予定。

テクノパークかみのかわに建設する新工場完成予想図

 米粉は、自給率向上の観点から国産米を使用したものに注目が集まり、農林水産省を中心に利用拡大のための研究が進められている。
 従来の米粉の用途は和菓子が中心だったが、昨今はパンや麺をはじめ洋菓子など新しい用途への利用が広がっている。
 日本製粉は5月から国産米を原料にした業務用の米粉2品とお米あられ1品を発売し、一層の市場活性化に取り組んでいる。
 今回の工場建設は、こうした米粉の需要拡大に対応することが目的の一つ。生産の効率化と品質の向上を目指す。
 日本製粉が推進している中期計画「SG130」における体質改善設備投資の一環。
 中計では神戸甲南工場の増強工事、ニップン冷食(株)竜ヶ崎工場の増強、エヌピーエフジャパン(株)千葉工場のペットフード製造設備の増強・改善、ニップン(タイランド)社のプレミックス製造ライン増設、松屋製粉本社工場の上三川工場への移転も含め総額約200億円の投資を行なう。