国内投資大手のアドバンテッジパートナーズは、業務用厨房機器を製造販売するエフ・エム・アイを買収した。アドバンテッジパートナーズが出資するFMIホールディングスが譲り受け先となり、現経営陣の木本武雄氏は再出資を行い、共同株主として引き続き経営を担う。アドバンテッジパートナーズは、営業支援や市場分析など経営面でサポートする。
エフ・エム・アイは1971年に大阪で創業。主にホテル、レストラン、カフェ、製菓、食品加工業界を顧客としており、イタリア、フランス、米国を中心とした世界の有名厨房機器ブランド20社から調理・加工機器の輸入・販売・サ ービス提供に加え、自社開発商品の製造・販売・サービス提供を手がけている。2014年6月期の売上は約50億円。
エフ・エム・アイは今後、主要な販売先である外食やコンビニへの提案をさらに深耕するとともに、近年力を入れている加工場向け機器の販売にも弾みをつける。
小型の「ロボクープ」は外食店などで活用されているが、今年のFOOMAで初公開したマルチ野菜スライサー「CL-60E Workstation」は最大能力1時間900kg。「ロボクープ」の大型機として位置づけている。学校給食や病院、カット野菜工場の大量処理に適しており、最多種の野菜をカットすることができる。近年売り出しているハックマン社のコンビ・ケトルなどとともに、工場やセントラルキッチン向けに提案している。
同社は今年日本食品機械工業会の正会員にもなった。