第1四半期は増収増益、新製品の野菜飲料が好調

 新シリーズの「野菜生活 Soy+」、「まろや
 かプレーン」(左)と「ベリー・プルーンMix」

 カゴメは今12月期第1四半期(1〜3月)の連結決算をこのほど発表した。売上高は前年同期比2.6%増の408億6300万円、営業利益が前年同期比46.8%増の24億円と大幅増益だった。新型コロナの影響は受けているが、現時点で通期の連結業績予想は変更しないとしている。

 1Qの業績は国内事業の飲料カテゴリーが押し上げた。野菜摂取量を60g増やすことをめざした「野菜をとろうキャンペーン」を1月に開始し、大規模な広告展開を実施したことが奏功したほか、「野菜生活100」ブランドの新シリーズとして、2月に発売した豆乳ブレンドの「野菜生活Soy+」が好調だった。
 トマトジュースも機能性への認知が広がり堅調に推移した。

 新型コロナの影響はトマトケチャップや調味料など食品カテゴリーに及んでいる。市販用は内食需要が拡大している一方、業務用は1〜2月は前年同期を上回るものの、3月に入ってから外食需要の落ち込みが響き、販売が減少した。

 海外事業は米国市場で売上げが減少しており、今後も外食産業の停滞で販売が落ち込むことを見込む。また、国内外で取引先との商談機会が減少しているため、新商品の販売が予定通り進まない可能性があるとしている。

 そうした中、社長指揮下の「新型コロナウイルス対策本部」を発足。同本部を中心に迅速な意思決定のもとで事業を継続しており、今期の業績予想として2月に示した売上高1867億円、事業利益(経常利益)124億円、営業利益129億円の達成を見込んでいる。