ハンバーグ成型装置にエクストルーダーを装着して提案

 タカミはFOOMAで同社の売れ筋機器をメインに数機種展示するが、その中で新型機はエクストルーダー「DVSK‐4」。
 オランダのディヨン社製「最新鋭ハンバーグ成型機(打ち抜き式)VF400」は昨年のFOOMAで初出品したが、今回は同機にエクストルーダー「DVSK‐4」を組み合わせて提案する。
 VF-400は重量精度の高さが非常に高いことが特徴。特許の「充填圧力分散システム」を内蔵しており、真空スタッファーとの組み合わせで成形重量誤差が±1g以下に抑えることができる。 パティに含まれる空気の量を調整することで、加熱後の食感、変形率をコントロールすることも実現した。スタッファーによる供給は挽肉に無用な力を加えないため「もどり」がなく、材料の「練れ」が少ないという利点もある。
 必要最小限の材料供給を行なうため、肉漏れが非常に少なく、シンプルな構造のため分解や組み立ても簡単でメンテナンスや洗浄がしやすい。モールド板への充填位置を簡単に変更できる構造にしている。 成型寸法により比較的小型の「VF400」から大型の「VF900」まで3機種を揃えている。いずれも一分当たりショット数は最大で60(可変)。
 各所に安全性を高める仕組みを施しており、ヨーロッパの安全・衛生基準をクリアーしているので安心して使える。全ての駆動はサーボモーターを使用しており、油圧駆動を排除した。運転時の騒音を70〜80デシベル程度に抑える「マグネットKOシステム」も装備している。
 今回初出品するエクストルーダーと組み合わせればハート型のハンバーグなど多様な形にも対応できる。
 このほか、トンカツ、生ハム、ベーコンなどの定形原木を三方向からプレスして成型するスイスのホーガー社製「ミート/ベーコンプレスSP−280」や、フランスAM2C社製のミートセパレーター「SM−310」などを展示する。同ミートセパレーターは骨についた肉をきれいに分離するだけでなく、肉の筋なども除去できるため、日本では異物クレーム対策にも重宝されている。

エクストルーダーを連結したハンバーグ成型機VF-400