横浜冷凍とグループの水産商社アライアンスシーフーズ(東京都中央区、大久保孝一社長)は、ノルウェーの大手水産加工会社、ホフセスインターナショナル(HI社)と資本参加を含めた包括的な業務提携をこのほど締結した。HI社は水産品の冷凍加工やスモークサーモンなどのノルウェー燻製製造業界大手。
調印式はノルウェーのHI社で8月24日行われた。業務提携により、ヨコレイグループはHI社が生産するノルウェー産アトランティックサーモンの加工品を北米・欧州の大手量販店向けに輸出販売を開始する。また、フレッシュサーモンから抽出するサーモンオイルを成分としたサプリメントを中国市場向けにネット販売を行う。日本国内向けのビジネスでは鮭ハラス製品の独占販売権を取得した。
ノルウェー産アトランティックサーモンは、北極圏のフィヨルド地形の自然が生み出す養殖に最適な環境の中で育まれ、とろけるような食感と脂がのった濃厚な味わいが特徴。ノルウェーは水産物の衛生管理面でも世界最先端の水準にある。
ヨコレイグループでは今回の提携に先立ち、グループ内の組織再編を7月に実施。ヨコレイ本体に置いていた海外事業部署をアライアンスシーフーズへ移管。これにより、グループ内の海外戦略窓口を一本化し、戦力補強による組織力強化を図っている。