FOOMA開幕「食品業界を支える展示会に」

     尾上会長

 「FOOMA JAPAN2012」が東京ビッグサイトで5日開幕した。開会式で挨拶した日本食品機械工業会の尾上昇会長は「テーマは“食の心 ここにあり”。今もなお震災の影響が残る東北支援と、厳しい状況にある食品業界をより支えていきたい思いを込めた」と力強く語った。

 尾上会長は「1978年に第1回を開催したFOOMA JAPAN。食品製造のプロセスをすべて網羅したトレードショーとして成長してきた。今ではアジア最大級の食品工業展となっている。35回目を迎える今年は666社2927小間が出展し、昨年を上回る規模での開催となった。これも食品に携わる人たちの本展に対する評価と期待の表れだと感じている」と語った。

(左から)大田俊一副会長、ローレツェン会長、尾上会長、
藤木課長、林孝司副会長

 また、「円高、電力不足、原材料の高騰など我々を取り巻く環境は厳しさを増している。だからこそ、食品業界が一致団結して食の安定供給に努め、国民の生活を支えなければならない。今年夏も懸念される電力不足に備えるための節電対策のほか、最新技術を駆使した省エネ事例を紹介する特別企画“食品工場のプロセスイノベーション”など見どころはたくさんある。食と機械の融合を体感し、活力ある情報交換、ビジネスチャンスに活用してほしい」とし、多くの来場を呼びかけた。
 来賓として経済産業省製造産業局産業機械課の藤木俊光課長、EHEDGのクヌート・ローレツェン会長らが出席した。
 「FOOMA JAPAN2012」は8日まで開催している。

東ホールガレリア前に設置している特別展示「食品工場のプロセスイノベーション」
来場者はヒートポンプやIHなどを使った最新技術の説明を真剣に聞いていた