阿部万寿雄の「食の安全」と「ものつくり」 −29−
新商品開発(3)電子レンジへのこだわり

電子レンジ向け冷凍食品

○電子レンジで簡単料理・アメリカの食生活=電子レンジ中心

 アメリカの台所、日本でいうシステムキッチンの主役は、かつてはオーブンだったが、今では電子レンジが中心に配置されて利用頻度は高い。
 北米の主婦の調理時間は電子レンジの時間と盛り合わせでほぼ30分以内。
 スーパーにある冷凍食品の調理は大半が電子レンジ仕様となっている。アメリカの冷凍食品は「電子レンジを使えないのは冷凍食品にあらず」の状態となっている。
 もう20年前になるが、日本でも電子レンジ調理の冷凍食品に挑戦して何度も失敗した経緯があり、レンジ調理には社内でも抵抗があった。
 しかし私はアメリカから帰国後、すぐに社長に報告し、営業本部長の賛同を得て全調理食品の電子レンジ対応切り替えに取り組んだ。早速新製品の商品仕様も電子レンジ対応を必須条件として取り組んだ。