あいち産業科学技術総合センターの食品工業技術センターは、酒類や調味料などを製造している盛田(株)(常滑市)と共同で料理酒の沈殿物や濁りを防止する新技術を開発した。
保存試験結果、開発品(右)は沈殿物が
発生しない
料理酒には製品中に含まれるたん白質によって製造・流通中に滓(オリ)と呼ばれる沈殿物や濁りが発生することがある。今回開発した技術はたん白質吸着性セラミックスを用いて、たん白質を90%以上除去し、滓や濁りの発生を防ぐことができる。現在の製造工程をほとんど変更する必要がなく、製造コストもほとんど変わらない。「さらに評価試験を積み重ね、より完成度の高い製造法とする」(同社)とし、特許などの取得も視野に入れている。今年冬頃の実用化をめざす。
料理酒のセラミックス処理工程