【年頭所感】
絶えず技術革新進める
日本食品機械工業会 林 孝司会長

        林会長

 我が国の食品機械の販売額は機種によって異なるものの、全体では前年を若干上回る見込みだが、企業経営に関しては多くの会員が厳しい見解を持っている。
 食品業界は食品の安全性の担保、原材料・エネルギーコストの高騰、多様化する消費者ニーズなど多くの課題を抱えている。
 我々食品機械業界も、ユーザーである食品業界の動向を常に注視し、コスト削減や効率化を追求しつつ、絶えず技術革新を進め、安全・安心という基本を堅持し、食に関わるビジネスの新たな領域を切り開かなければならない。
 そのため、当工業会は食品機械の安全・衛生化の推進、国際化への対応、人材の育成など国民の皆様の生命と生活の基本である「食」の安定供給を何としてでも支えて参りたいと存じる。
 6月には「おいしい技術をアップデート」をテーマに「FOOMA JAPAN 2016」を開催する。39回目を迎える同展は、多くの企業の出展申し出があり、今年もまた展示会に対する評価と期待を寄せていただいているものと関係者一同身を引き締めている。
 その期待に応えるべく、本展の成功に向けて鋭意準備を進めている。「食の安全・安心」を堅守しつつ、さらなる新たな領域を切り拓くための最先端のテクノロジー、製品、サービスの展示を通じて、日本経済再生の一助となればと考えている。