コンビニ各社が最新鋭の技術を搭載した環境配慮型店舗を相次いでオープンさせている。冷蔵庫などに省エネ機器を導入することで、既存の店舗よりCO2排出の削減効果を見込んでおり、今後開店、改装する店舗にも拡大させる。
セブンーイレブン・ジャパンが京都市に先月22日オープンさせた「京都出世稲荷前店」は冷凍冷蔵庫の室外機からでる排熱を利用する給湯設備を導入。また、冷凍冷蔵庫のドアから霜取りヒーターを撤去し、特殊ガラスで対応している。
従来のダクト型の空調から省エネ型の天井カセット式空調に変更。ミストによる室外機の冷却により、夏季の運転効率を上げ消費電力を削減する。
換気システムも省エネ型を導入し、熱と湿度を無駄にしない全熱交換機を採用した。
店内照明を太陽光発電とLED化するのと併せ、削減電力量は5万3000kWh/年(08年度比約30%削減)を見込んでいる。
ファミリーマートが東京都練馬区に先月27日オープンさせた「豊玉中三丁目」はコンビニ業界初となる「ノンフロン冷蔵庫」や「光ダクト採光システム」を設置した。これら省エネ機器を導入することで、通常のファミリーマート店舗と比較して、20%のCO2排出の削減効果を見込んでいる。
同店の事務所は2日間の電気使用量が確認できる電子パネルを設置しており、日常から省エネを意識した店舗運営が可能となる。今後は、年間の電気使用量の計測を通じ、省エネ効果を検証しつつ、同様の環境配慮型店舗を拡大する。