トヨタＧ、特装と環境の技術を冷凍車で示す

　トヨタ自動車、トヨタ車体、デンソーのトヨタグループ３社は特装技術、環境対応技術を広く紹介するため、「ダイナ２ｔハイブリッド　アイドルストップ冷凍車」、「トヨエース1.5ｔＬＰＧ食品宅配車」、「ハイエース急速冷凍バン」の３台の特装車を国際総合物流展で参考出品した。
　
　環境対応エンジンを搭載したトヨタ車にトヨタ車体製ボディー、デンソー製冷凍機を架装しグループの技術を披露した。３台のうち特に「ダイナ２ｔハイブリッド　アイドルストップ冷凍車」を一押し製品として紹介した。

　アイドルストップ冷凍車は、配送中のアイドルストップ時も電動コンプレッサ対応により冷凍機の運転が可能。新開発した薄型ユニット冷凍機エジェクタタイプが、省エネかつパワフルに庫内を冷却する。外気を吹き上げ空気の壁を作ることでドア開時の冷気流出を防止するエアリターン運転の仕組みをセットし、庫内温度維持性能をさらに向上させた。

　冷凍機は走行時に直結式冷凍機が稼動しているが、アイドルストップ時は電動式冷凍機に自動切換えし、冷凍庫のドアを開くと冷凍機を停止してエアリターン運転する。ドアを閉めるとエアリターンが停止して電動式冷凍機が運転を開始、エンジン運転時は直結式冷凍機運転にもどる。

　ハイブリッドシステムを採用しており、エンジン動力をモーターがアシスト。このシステムの動作状況はインジケーターで確認できる。コンテナには２温度管理に欠かせない、シール性の高い移動間仕切りがある。スライドドアはハーフロックの位置まで閉めれば、後は自動的にロックするイージークローザー。