もやし・きくらげ新工場、自動化で品質向上

      佐賀第3工場の外観

 リンガーハットは佐賀県吉野ヶ里町で建設を進めていた佐賀第3工場を6月1日稼働開始した。1000店舗体制に向けて九州・関西エリアで出店を強化するのに伴う設備投資。もやし栽培ときくらげ加工の専用工場で、敷地面積約2300坪、投資額は約9億2000万円。
 自動化を進めた最新ラインで太くて根が短い高品質のもやしを生産するほか、きくらげは水戻しから店舗配送までを手がける。中四国や九州、沖縄エリアにあるリンガーハット計209店舗へ毎日供給する。
 もやしを製造している鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)の老朽化に伴い、数年前から新工場の建設を検討していた。吉野ヶ里町にはちゃんぽんの麺や具を生産する佐賀工場があるが、敷地拡大が困難なため近隣に新設することにした。
 リンガーハットはカット野菜やぎょうざ、ヒレ肉などを製造加工する京都工場を5月に稼働したばかり。これら新工場の稼働を収益改善の弾みにし、今期は増収増益を見込んでいる。

   自動化を進めたもやし製造ライン