デルマール、マクドナルドのＦＣ経営へ
デルマール（千葉市、菰田快＜こもだ・はやし＞社長）と日本マクドナルドは、千葉県の湾岸･北部エリアにおけるマクドナルド直営店約90店舗の営業主体をマクドナルドからデルマールに移行することで基本合意した。デルマールは近く設立するグループ新会社がマクドナルドのフランチャイズ経営を行う。
デルマールは水産加工品の製造販売会社として1938年に創業。資本金２億円。食材供給を通じてマクドナルドとの取引関係はあったが、マクドナルドのフランチャイズ経営を開始することで、業容の拡大と経営基盤の強化を図る。現時点でのフランチャイズ移行エリアは千葉県の湾岸・北部、茨城県の一部（神栖市）など。
マクドナルドでは今年度から直営店のＦＣ化に本格的に取り組んでおり、今回の合意もその一環。約3700店のうち７対３となっている直営とＦＣの比率を中期的に３対７にする方針を打ち出している。多くの人員を抱える直営店の比率を下げた分、商品開発などに注力して収益力の改善を図る。デルマールの柳原正文副社長は「新たなビジネス拡大のチャンスをいただき、積極的に取り組む決意を固めた。マクドナルドはピープルビジネス。これまで以上に優秀な人材を育成し、地域に密着したサービスを提供していきたい」と語っている。
日本マクドナルドの原田会長兼社長兼ＣＥＯ（右）と
握手するデルマールの菰田社長（左）