新機種で焼きそばを実演、少量の油でパラッと仕上げ
カジワラはＩＨレボルパンＲＦＮＤα、コク味あんユニット、ＩＨ煎餅焼き機などの新製品をはじめ、新型加熱撹拌機αシリーズ、加熱・冷却乳化機Σ、卓上加熱撹拌機ＫＲミニＩＨなどをＦＯＯＭＡに出品する。
今年は「生産性向上」と「作業環境改善」をテーマに、風味・食感・品質の向上に加え、自動化や省力化した生産機械・システムを展示し、映像を使って機械の特長と魅力を紹介する。
ＩＨレボルパンＲＦＮＤα
ＩＨレボルパンＲＦＮＤαは間欠撹拌と壁面をかきとる羽根により、少量の油でも食材のおいしさを生かしつつ、パラッとした炒め物を作ることができる。また、ＩＨ加熱のため、周囲への放熱が大幅に減少、暑さ対策、安全性も含め作業環境を大幅に改善する。会場では焼きそばを調理実演し、来場者に試食提案する。
無人化粒あんユニットＣＡＴ＋コク味あんユニットは、昨年秋の「2010東京発明展」で文部科学大臣奨励賞を受賞したものであり、拡販に注力している。コク味あんは、ＣＡＴで小豆本来のうまみや香りを炊き込み、コク味あんユニットで製あん（実と皮を分離）し、餡粒子を壊すことなく小豆の皮を微粉砕した後、実と一緒に練り上げる。
このコク味あんは、粒あんの風味とこしあんの食感を持つまろやかなペースト状のあんで、第３のあんといえるもの。こしあん製造と比較して、�（睥韻�100％（15％アップ）、�∪源差�程がシンプルになりイニシャルコストを削減できる、�Ｃ碓面明囘�たりの生産性が向上、�ず邏隼�間を約15％、使用水量・排水量を約75％削減、�ト蕕稜儡�費用が不要――などの特長がある。
新型加熱撹拌機αシリーズは、「なでつけ」と「かきとり」を交互に繰り返す独自の撹拌で、焦げ付きやすい食材でも釜内面に焦げを発生させない。固まりやすい食材はほぐしながら共回りすることなく混合できる。食材を焦がさず加熱・撹拌することで生産時間を大幅に短縮し、コストパフォーマンスとともに品質も向上、歩留りもアップする。
さらに、羽根の裏面のガリ（圧密された製品）が発生しないため、“ガリ”が製品に混入する心配がなく、焦げのない釜内面とともに清掃が非常に容易になる。排水負荷も軽減する。
加熱・冷却乳化機Σは斜めの軸線上に撹拌子とシャーリングカッターを配置した新構造により、死角をなくし抜群の混合・分散・乳化性能を発揮する。ＣＩＰ洗浄に対応し、ボタンを押すだけでカッターユニットを取り外すことができる。加熱・冷却を必要とする粘性材料の分散・乳化に最適で、経時変化することなく安定した品質が得られる。また、加熱や冷却、分散、乳化を一連のプロセスで加工することができるため、無菌化と省エネ・省コストを実現する。
卓上あん練り機ＫＲミニＩＨはＩＨ加熱のため、トロ火から強火まで火加減が自在に温度調節が可能。また、生火を使用しないため、店頭での実演に適している。ＩＨは熱効率が90％前後で、ガス加熱に比べ、燃料コストが削減できる。