新製品、野菜の鮮度保持フィルムを出品

   野菜鮮度保持フィルム「SLE―K」

 エフピコチューパ(株)はエフピコフェアで新製品の野菜鮮度保持フィルム「SLE―K」を出展した。
 特殊な機能性フィルムから放出される電磁波の振動エネルギーが野菜に含まれる水分クラスター(水分子の集合体)を単分子(H2O)に変化させ、さらに分解してプロトン水(解離水)と呼ばれる水素原子(H+)などを生成する。このプロトン水が野菜の細胞内に浸透し保水性を高める。
 マイナスイオンも同時に発生するため野菜の酸化抑制効果を高め、野菜の腐敗を遅らせるとされる。
 ほうれん草を使った機能性試験では、テープで結束しただけのほうれん草は入荷時点ですでにしおれ出しており、3日後にしおれ状態が悪化、試験を終了した。SLE−Kに袋詰めしたほうれん草は4日後も葉先が伸びていた。
 担当者によれば3月に発売したところ、JAグループや食品スーパーからの引き合いが多いという。
 他にも耐熱、耐寒特性を持つ新しい発泡素材「FP®」を使ったMFP容器(マルチFP)を出品。電子レンジで加熱後、手に持っても熱くないこと、容器の重ね高さを従来比で約40%削減したことなどをPRした。
 MFPの改良から生まれた「マルチSD®」は非発泡タイプ。成型性能に優れシャープな形状が特徴。耐熱温度は110℃。このマルチSDを使った弁当容器として「デリカランチシリーズ」を提案した。主菜部分に内篏合(かんごう)ポケットを設けており、汁物の容器をはめ込む仕様。容器を傾けても汁物が漏れることがないため、主菜との組み合わせで様々なメニューが提供できる。

     マルチSDを使った弁当容器