中国コンテナ最大手と提携、年間5000台生産へ
ＤＥＮＢＡの鮮度保持システムを搭載したコンテナ
鮮度保持装置メーカーのＤＥＮＢＡ��（東京都千代田区、後藤錦隆社長）は、コンテナ製造販売の世界最大手、中国国際海運集装箱（集団）股份有限公司（ＣＩＭＣ中集、広東省深セン市）の子会社と業務提携を結んだと５日発表した。ＤＥＮＢＡの鮮度保持システムを標準搭載したコンテナを年間5000台生産する。
業務提携はＣＩＭＣ中集の子会社、ＣＩＭＣ揚州通利冷蔵集装箱有限公司と７月30日締結した。ＣＩＭＣ揚州通利は世界でも有数のプロフェッショナル専用コンテナの生産拠点。ＤＥＮＢＡは「両社の長所を統合し、鮮度保持の領域で研究開発を行い、世界市場での販売に力を入れる」としている。まずはドイツで11月に開催される物流展示会「Intermodal Europe2019」に出品する。
ＤＥＮＢＡの鮮度保持システムは独自開発の特許技術で冷蔵庫内に静電波を放出し、氷点下領域でも水の分子の個体化（凍結）が起こらないチルド環境をつくりだす。−４℃までも凍らないため、食品を新鮮な状態で長期間保存できる。水産や食品加工、漁船などに導入実績を持つ。