環境配慮型のラミネート包材

 凸版印刷は使用済みPETボトルを粉砕・洗浄した後に高温で溶融、減圧、ろ過し、再びPET樹脂に戻してフィルムを貼り合わせたラミネート包材を開発した。トイレタリー分野の詰め替えスタンディングパウチや、食品・医薬品包材向けに販売する。

「サイクルクリーン」、食品・医薬品包材向けに提案

 商品名は「サイクルクリーン」で、同社と東洋紡が共同開発した。リサイクル樹脂の使用比率で80%という世界最高レベルを実現し、非再生PETフィルムに比べ、素材製造段階までのCO2排出量を約40%削減できる。
 また、同社の持つ高いコンバーティング技術により、再生原料を使用しながら、衝撃強度、引張強度、貼り合わせ強度など各物性において、非再生PETフィルムと同等の性能を保持している。
 今後もバリア性の向上や包材の薄膜化を進め、メカニカルリサイクルPETフィルムを用いたラミネート包材の製品全体で、2015年度20億円の売上げをめざす。