明治と昭和産業が物流モーダルシフトで協業

    オートフロアコンテナの積み替えの様子

 明治は主力製品のザバス(粉末プロテイン)を生産する倉敷工場(岡山県倉敷市)と埼玉県内の倉庫間の輸送の一部を2021年からオートフロアコンテナを活用した鉄道輸送に切り替えているが、このほど昭和産業と協業し、復路で同社の商品を輸送する取り組みを2月から開始すると発表した。

 復路に積み荷がない状況を改善することで物流の効率化を推進するとともに、昭和産業は明治との協業で年間20tのCO2排出量削減(削減率70%)を実現できるという。

 明治は岡山県と埼玉県内の貨物ターミナル駅間で鉄道輸送を実施し、貨物ターミナル駅と工場・倉庫間の短い距離はトラックを活用している。今回の協業では東京貨物ターミナル駅と神戸貨物ターミナル駅を追加し、昭和産業の船橋工場(千葉県船橋市)から兵庫県内の同社の倉庫まで商品を輸送する。

 商品を積み込むコンテナはオートフロアコンテナを活用する。荷台の床を電動で前後にスライドさせる装置で、荷物を荷室の入口に積み、床ごとスライドさせることで、重量物でも奥まで自動で積み込むことができる。貨物ターミナル駅でコンテナを積み替えることで作業時間の短縮、業務負担の軽減につながる。

 明治はホワイト物流推進運動に参画しており、モーダルシフトの推進や待機時間の削減、付帯作業の軽減などに取り組み、トラック輸送の生産性向上と効率化に力を入れている。

         オートフロアコンテナをトラックに積み込んだ様子