インドネシアに加工油脂の新工場建設

 カネカはインドネシアのグループ会社、PT.Kaneka Foods Indonesia(KFI)が加工油脂製品の新工場を建設するとこのほど発表した。製菓・製パン素材の事業拡大を目的にフィリング製品やマーガリンなどの生産能力をこれまでの約5倍、年産1万5000tに引き上げる。先月着工した。稼働は来年春を予定している。投資額は約50億円。
 インドネシアは中間・高所得層の増加を背景に製菓・製パン市場が拡大しており、パン消費量は年率で平均5%の増加傾向にある。   
 KFIは三菱商事との合弁で2013年に設立した。現地のし好に合った商品開発だけでなく、日本のパン食文化に代表されるやわらかいパンを提案することで事業を拡大してきた。カネカは新工場の建設で新製品開発や製造サポートなどの事業展開を加速させ「早期に売上げ100億円をめざす」としている。

           新工場の完成予想図