ヤマエ久野が物流ロボ採用、大幅な歩行削減を達成
物流支援ロボットを開発するＺＭＰ（東京都文京区、谷口恒社長）は台車タイプの自律走行ロボット「ＣａｒｒｉＲｏ ＡＤ」が食品卸大手ヤマエ久野の物流センターに採用され、本格稼働していると発表した。ヤマエ久野は昨年10月に新設した物流センターに８台導入し、１カ月あたり50人分相当の歩行削減効果をあげているという。
物流センターは商品のピッキングエリアからトラック出荷口までの導線が片道最大120ｍと長く、台車やカゴ車を押して往復する搬送作業の負担増加や人手不足が課題だった。
そこで各メーカーのＡＧＶ（無人搬送車）を比較検討した結果、「ＣａｒｒｉＲｏ ＡＤ」は�‐欧縫薀鵐疋沺璽�（位置マーカー）を貼るだけで走行ルートを構築できること、�⊆�律走行や追従機能を備えていること、��コンベアやソーターの導入費用に比べて安価なことが導入の決め手となった。
導入後は１日あたり30�劼諒盥垉�離を削減し、作業時間に換算すると１カ月間で300時間、50人分相当の歩行削減につなげるなど、庫内作業の効率化と省人化を達成した。ロボットが周囲に存在を知らせる音声案内やデザイン性、操作性についても作業者から評判が良いという。
物流センター２拠点に導入しているが、今後は横展開も進める。
ヤマエ久野の物流センターに導入された「ＣａｒｒｉＲｏ ＡＤ」