缶詰業界8団体が新年賀詞交換会

 缶詰業界の新年賀詞交換会が都内で9日開催された。日本缶詰協会など関連8団体の共催。

      久代会長

 久代敏男会長(マルハニチロホールディングス社長)は「食品業界は、商品の低価格化が加速する一方で、プレミアムやゴールドと冠した商品の売れ行きが静かなブーム。昨年9月1日の『防災の日』に開催した『缶詰・びん詰・レトルト食品フェスティバル』には7000人近くの来場をいただき、大変盛況。来場者に缶詰、びん詰、レトルト食品が身近な食品であることを感じていただけた」と紹介。さらに「今年は東日本大震災から3年。震災直後から備蓄用として保管されて食品の賞味期間の周知やローリングストックの考えなどを啓発していく」と述べた。また、マルハニチログループのトップとして、子会社アクリーズの冷凍食品農薬混入問題に関し「消費者、会員の皆様に多大な心配とご迷惑をおかけし、心からお詫び申し上げる」と陳謝した。
 来賓の農水省食料産業局の山下正行局長は「缶・びん詰、レトルト食品は国民生活に欠かせない食品。今後も魅力ある商品の開発に力を注いでほしい」と祝辞を述べた。
 この後、恒例により8団体のトップが登壇。乾杯発声した日本加工食品卸協会の田中茂治副会長(日本アクセス社長)は「景気回復というが、食品業界では円安による原料高などアゲインストの風が吹いている。この風に生・配・販が一体となり、スピード感を持って立ち向かおう」と呼びかけた。