私が社長として赴任したＣ社は、グループの生産体制再構築の方針により、営業部門を廃止して生産部門に特化する選択が行なわれた。生産部門はグループ全体の商品政策と、生産体制を見直すためチキン加工品と生ハンバーグ、メンチカツ類を選択した。
チキン加工品はＣ社の中では、収益性、生産量で柱の商品だった。メンチカツ類はグループの育成商品だった。それ以外の商品はグループ工場へのシフト、ＯＥＭ、アイテムカットを実施した。
さらなる再構築計画は新工場の建設、移転だった。老朽化した継ぎ足しの工場ではこれからの厳しい品質保証、生産性向上によるコスト競争力に耐えられないと判断した。そこで、グループ本体は近くの拠点に敷地7000�屐糞譯核�1000�屐法�建物面積2900�屐糞�9100�屐法�延べ床面積5800�屐糞譯泳�0800�屐砲旅�場を新設し（工場立地法による緑地面積確保対象外）、Ｃ社に賃貸し、Ｃ社は旧会社の土地を本体に賃貸することでほぼ相殺され、その不動産価値として最新のコンパクトな工場に生まれ変わった。
チキン加工品については１ライン減（スペース不足のため）、２直体制（従来は1.5直）を構築し対応した。メンチラインは移転者の中に通勤に支障がある人がいるため1.5直のままとした（現時点では２直）。
新工場は旧老朽化工場で掃除、５Ｓ活動、ＩＳＯ14001活動、ＨＡＣＣＰシステム検討を通じて培った従業員の自主性、気付きなどによる改善意見を採用し、安全で安心できる、品質管理しやすい、働きやすい工場になった。2002（平成14）年３月新工場で操業を開始した。