冷凍焼きそば生産開始、専用工場も来年3月稼働

 ピーコック(新潟県長岡市、塚本勝美社長)は冷凍焼きそば事業に参入した。米久グループが静岡県の工場に所有していた生産設備大小2ラインを安価に買い取り、本社工場に移設している。
 買い取った2ラインのうち、時間3000食のラインは9月から稼働を開始する。ソース焼きそばは競争が激しいため、当初はあんかけ焼きそばなどを生産する方針。
 時間6000食の大型ラインは小千谷市鴻巣町の専用工場で来年3月から稼働を開始する予定。元精密機械会社が使っていた建屋(延床250坪)と敷地1400坪をこのほど取得した。
 同社の年商は約30億円(FC売上げを含まない単体売上げ)。そのうち約23億円が冷凍食品売上げで、たこ焼き、お好み焼き、今川焼などの和風ファストフードをメインにしている。これに焼きそばが加わればセットで提案でき、既存の販売ルートや人脈を生かすこともできる。新規事業の焼きそばで2016年5月期に1〜2億円上乗せする考え。長期的には焼きそば事業を10億円に引き上げたいとしている。
 既に従業員を数名増員した。来年3月の専用工場稼働時にはさらに増員する予定。
 「鴻巣町の工場は2ラインを設置するには手狭なので、今回は分散したが、今回取得した工場は敷地が広いので、将来的には一つにまとめたい。ただし、今のところ具体的には決まっていない」(同社)としている。

このほど取得した小千谷市鴻巣町の工場