水処理機器が堅調に推移

 荏原実業は09年12月期第2四半期決算で営業利益8億3000万円(前年同期比111.1%増)、経常利益は8億7400万円(同94.8%増)と好調さを示している。子会社のバイオジェニックの機能性事業でニッスイと業務提携を結び、抗酸化物質「アスタキサンチン」の共同研究をスタートさせるなど積極策がプラスしている。
 環境関連製品では半導体・液晶分野向けの「オゾンモニター」や電機・精密機器向け「バイオマス緩衝材」の販売が低調だったものの、農業集落排水向けの水処理機器、ボエフ脱臭剤や用水向けプラントが堅調に推移した。
 上・下水道向けの設計・施工の水処理関連は景気対策など財政支出の増加から、特に大都市圏で発注時期の前倒しや規模の拡大があった。これに対応して、得意とする選別受注や利益率の高い中・小型物件の獲得を進めた。
 ポンプ、冷凍機、省エネ空調機器などを商社として販売する風水力冷熱機器関連では、ポンプや冷凍機など産業機械の販売が低調だったものの、マスクや防護服などの「感染症対策製品」の販売が堅調、予想を上回る需要があったという。