木下賞、食品包装が健闘

 日本包装技術協会の総会では「第34回木下賞」の表彰式を行なった。

足立直樹前会長(左)から表彰を受ける
東罐興業の関係者

 食品包装関連では研究開発部門で「簡単中栓『ヒネルキャップ』の開発」(東罐興業)、「チルドカップ飲料初『無菌充填可能なアルミレス高バリア性紙製飲料カップ』の開発」(日本コカ・コーラ、凸版印刷)が受賞した。 
 「ヒネルキャップ」はオーバーキャップを右に「ひねる」と中栓が開く、新しいタイプの中栓。開封時に中身が飛び散ったり、こぼれたりすることがない。また注ぎ口に指を入れないため衛生的で、プルリングがないので開封時にゴミも出ない。
 このほか、新規創出部門で「明治ステップらくらくキューブの包装開発」(明治、大日本印刷、王子パッケージング)、包装技術賞で「抗菌機能付き水切りゴミ袋『クレハ キチントさん ダストマン』の開発」(クレハ、レンゴー)が受賞した。
 「木下賞」は包装技術の向上と包装産業の発展に顕著な貢献をしたと認められる製品、技法、事例、デザイン、アイデアなどの業績を表彰するもの。