四国乳業は、日本製紙が開発した利便性を高めた新パッケージを牛乳容器に採用した。屋根部の形状に曲線を組み込んだ独自の形状。“つかみやすい”、“注ぎやすい”を兼ね備える。
屋根部に曲線をもち、丸みを帯びた“きゅうす”
のような注ぎぐちに
新パッケージを採用したのは「濃厚4.5」(900ml、420ml)。8月29日から販売を開始した。「濃厚4.5」はガラスびんで1970年発売、翌年からは紙パック入りをスタートさせた。コクのあるおいしさで四国を中心に好評を得てきた。今回、主要ユーザーのシニア層のし好に合わせ、中身の微調整を重ねている。
これまでの牛乳で主流であったゲーブルトップ型紙パックから、新形状の紙パックへリニューアル。冷蔵庫から取り出すときなどにつかみやすく、子どもからシニアまで傾きを少なく注げる。また売場でのアイキャッチ性を高めた容器でもある。
これに合わせ、紙パックの容量を主流の1000mlから900mlサイズへと見直している。
新形状の紙パックは、日本製紙が日本大学藝術学部の協力を得て、デザイン学科の学生たちと産学共同研究により開発した。屋根部に曲線(R)を持たせ、丸みを帯びた“きゅうす”のような注ぎぐちとした。ユニークな非対称形状のため、「あけくち」側が分かりやすいのも特徴で、利便性が高い。
従来型に比べて、屋根部シール部分が広くなり、冷蔵庫から取り出すときなどに“つかみやすい”(左)、“きゅうす”のような注ぎぐちにより、子どもから年配者まで少ない傾きで注げる(右)