ナノファイバー相談室開設、技術者が即日対応
「ウォータージェット製法」は水と原料だけでナノファ
イバー素材を製造する、写真は製造設備（同社のＨＰから）
高圧ジェット洗浄装置や湿式・乾式微粒化装置などの工作機械メーカー、�螢好�ノマシン（富山県魚津市、杉野良暁社長）はセルロースナノファイバー（ＣＮＦ）やキチンナノファイバー、キトサンナノファイバーなど、ナノファイバー素材に関する相談に即日対応する「ナノファイバーなんでも技術相談室」をこのほど開設した。
スギノマシンは最高245MPaの加圧・噴射とマッハ２の斜向衝突でバイオマス原料を解し、ナノファイバーを生み出す「ウォータージェット製法」を独自開発した。ＣＮＦなどの自然由来のナノファイバー素材を豊富にラインアップしている。
ＣＮＦは紙の原料となる木の繊維をナノオーダーにまで微細化したバイオマス素材で、軽くて強い、熱変形が小さいなどの優れた特性を持つ。高価なカーボンナノファイバー（炭素繊維）と違って、日本国内に豊富にある森林を原料に使えるため日本の優位性は高いと言われる。現在は自動車、航空機、電子部品、食品、医薬、衛生用品などさまざまな分野で研究が進められている。
今回の「技術相談室」では「食品業界でナノファイバーを入れた新商品を開発している」、「ＣＮＦの取扱いで困っている、調整が難しい」など食品業界からの相談も受け付ける。同社の技術者が問い合わせから１時間以内に連絡するという。対応は午前９時〜12時、午後１時〜３時、土日祝日を除く。相談は原則無料。Ｗｅｂサイトから申し込む。