砂糖溶解装置の新機種

 テトラパックは「テトラ・アルブリックス砂糖溶解装置」のアップグレード版を開発した。従来機種に比べ、エネルギーと原材料の消費に加え、運転所要時間の短縮に成功した。

エネルギーコストの削減など様々な改善点を加えた
「テトラ・アルブリックス」のアップグレード版

 溶解温度最適化を実現する先進的なセットポイント制御システムの導入により、砂糖の投与量を正確、一定に保つとともに、最適な温度を維持することができる。また、正確に溶解を行うことでエネルギー消費も削減する。
 新しいクロスフローフィルターを使用することで、砂糖の結晶サイズを制御できる。大きな結晶は溶解装置に残り、小さな結晶だけが殺菌装置に移動し、殺菌中に完全溶解される。これにより溶解に必要な温度を低く設定することができ、冷却を含めた消費電力を最小限に留めることができる。
 また、この新クロスフローフィルターは、より安価なグレードの砂糖を使って溶液を生産することもでき、さらに節約効果が大きくなる。
 新機種に採用しているモジュール設計は、ユーザーは溶解装置や殺菌装置、脱色装置の3種類を必要に応じて組み合わせが可能。ユーザーののニーズに合わせ、溶解装置のみを購入し、必要に応じて殺菌や脱色の機能を追加することなどもできる。