温冷配膳車「和(なごみ)」
(株)Fujitaka(京都市、高井茂行社長)は庫内の温度管理性能を向上させた温冷配膳車「和(なごみ)」を4月から発売する。
温度管理の制御機能や庫内の構造を見直し、遠赤外線の熱効率を高めた。庫内上下段の温度差が大きくなりがちな温冷配膳車の中で業界最高水準の温度差±5.0℃以下に抑えた。このため、ほとんどの菌が死滅する65℃以上での保温ムラをなくし食事提供が可能になった。
デザインにもこだわった。外形に和風イメージを採用し病院や福祉施設などに馴染みやすいようにした。また、庫内寸法を変えずに、本体の奥行き、幅を約40mm小さくしたことで、曲がり角やエレベーターなどの狭いスペースでの操作性を向上させた。
中でも要望の多かった「ユーティリティスペース」を新たに設けたのは大きな特長。食札やファイルなどが置けるよう利便性を高めた。ちょっとしたスペースだが「庫内の容量や温度管理を維持しながらの設計はかなり苦労した」(川上真太郎事業統括本部第一営業部部長)。川上部長によれば正式発売を前にすでに多くの注文が入っているという。同社は今後も温度管理の性能を高め±2.5℃をめざすとしている。
主な仕様は24膳タイプで外形寸法が幅1260mm×奥行き760mm×高さ1403mm、トレイはフラットトレイで幅480、450mm×奥行き325mm×高さ15mm。24〜40膳は4月から、42〜54膳は6月からの発売を予定いている。
新たに設けた「ユーティリティスペース」