パイオニアはクラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト」を活用した安全運転管理ソリューション「自動安全コンサルティング」を11月30日提供開始した。
同社はカーナビゲーションシステムを車両情報通信端末として使用する業務用車両向けのクラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト」を去年6月から提供している。通信回線を使って送信される精度の高い車両位置や走行データを基に、登録地点や運行コースの管理・共有、車両状況把握、危険運転に対する警告表示、車両メンテナンスなどのメッセージ送信、日報作成など高度な運行支援・管理を行うサービス。
今回は自動車事故削減につながる機能を強化した「自動安全コンサルティング」を追加した。「ビークルアシスト」で提供している危険挙動警告やメールを通知する車載機、サーバーがドライバーの運転挙動を分析・評価する機能に加え、ひと目で指導ポイントが分かるレポート機能「安全運転管理アシスト」を新たに搭載した。前月の危険挙動運転回数を組織や全社の平均と比較し、指導が必要な対象(組織・個人)を自動的に抽出し、抽出対象の評価、指導ポイントを簡潔に表示する。
シンプルで継続的な安全運転管理ができ、企業の自動車事故削減をサポートし、燃料費、二酸化炭素の削減にも貢献する。
国内の業務用車両は約1700万台にのぼり、自動車事故は車両を使用する企業にとって、最大のリスクの1つになっている。
事故原因の多くは漫然とした不注意運転や速度超過などの法令違反運転に起因するが、1件の重大事故の背景には多くのヒヤリハットが隠れている。
業務車両を保有する企業ではドライバーの安全運転意識の向上、管理者による安全運転管理の徹底が課題となっている。