ＦＯＯＭＡ開催まで１カ月、最新情報をレポート
食品製造技術のトレードショー「ＦＯＯＭＡ ＪＡＰＡＮ2014」の開催まで１カ月。原料処理から製造、冷凍、物流まで、食品製造にかかわる様々な企業が最新の機器・技術を披露する。近年の傾向としてロボットの提案が昨年以上に増える予定で、コストダウンや省人化を進める食品工場の関係者にとって必見の展示会となる。現在わかっているＦＯＯＭＡの最新情報をレポートする。
昨年の会場の様子
会期は６月10〜13日。東京有明の東京ビッグサイトで開催される。出展は666社。過去最多だった昨年の725社を下回るものの、展示面積は２万8072�屬罰搬腓靴討い襦�周辺機器や一貫システムなどトータル的な提案が増え、１社当たりの展示面積が増えていることが要因の一つ。多機能な装置が多いことも今回の特色といえる。
初出品の食品機械が続々と
ＦＯＯＭＡでは初披露の機器・新技術が多く出品される。
最高700℃の加熱蒸気を±１℃以内の高精度で制御する「変圧器式過熱蒸気発生装置」を出品するトクデンは食品の焼成や乾燥などの用途に提案する。
ヒガシモトキカイはカチカチに凍ったマイナス20℃の冷凍ブロック肉やチーズを、次々に難なく破砕する「フローズンクラッシャー」を提案する。
ヤナギヤは油の劣化を抑え、安定した高品質のフライを可能にした「中間加熱タイプ」のＩＨフライヤーを出品する。コロッケやメンチカツ等パン粉商品の多い冷凍食品の調理に威力を発揮するという。
計量機器のイシダは独自のパラレルリンク機構を搭載した箱詰め装置「オートケーサーＡＰＣ−600」シリーズを提案。従来機ではできなかった多様な積み方を１台でこなし、しかもコンパクトな省スペース性を特徴としている。
ロボット関係では、パターンで行動せず、三次元画像処理を基に動く「ばら積み不定形ワークピッキングシステム」等の提案もある。作業中に荷崩れが起きてもリアルタイムに画像処理するため、稼働停止を最小限に抑える。
従来は人手に頼っていた焼き団子をパック詰めするロボットや、１時間に4300カンを握るシャリロボット、冷凍ケーキを水で切る「ウオータージェットカッティングマシン」、特許の滑り台式シュートでナッツや冷食を高精度に選別する装置なども登場する。