物流センターを新設、収容能力２倍に
メディカルケアの取り組み等を強化
関東食糧�蝓／�空間創造Ｂａｓｅ
臼田社長
業務用食品卸の関東食糧��は新本社兼物流センター「食空間創造Ｂａｓｅ」を埼玉県桶川市の旧本社隣に2019年２月竣工・稼働した。同社が取り扱うアイテム・物量は年々増加し、旧本社屋兼物流センターは手狭になっていた。しかも出荷単位の細かい商品の扱いが増え、物流力強化が急務となっていた。そこで拠点を新設した。
関東食糧の単体売上高は約100億円だが、新センター「食空間創造Ｂａｓｅ」の倉庫面積は従来比約２倍の広さで、単体売上高200億円が可能な収容能力とした。
食空間創造Ｂａｓｅは４階建、倉庫３階建。柱と梁を強く接合し耐震性を確保した鉄骨造Ｒａｈｍｅｎ構造を採用。間取りの自由度が高く、改装が行いやすい。増築を見据えた造り。敷地面積7557.74�屐�延床面積6490.24�屐Ｊ匹惑鬚�基調。遠くから目立つ。
倉庫は冷凍905.81�屐⇔簑�98�屐⊂鏖�2102．38�屬離好據璽垢魍諒櫃靴拭�
食空間Ｂａｓｅ
ロータリーラックＨなど最新機器導入
庫内にロータリーラックＨ、パレットラック、中軽量ラック、コンベヤ、垂直搬送機など最新マテハン機器を多数導入した。機器の活用で作業負担の軽減、作業効率の向上、人手不足への対応を図った。
低温スペース内に設置したロータリーラックＨは、耐震性のある多段式独立水平回転棚。各段が独立して水平に旋回し、入出庫、仕分け等を高速で正確に行う。トレイで保管物を受けることで、多様な荷姿の商品を取り扱うことができる。マテハン機能を生かし、メディカルケアの取り組みなどを強化している。
１階の荷捌き場にドックシェルター19基を取り付けた。冷却密閉により、荷捌き時も商品の温度管理を徹底している。
ロータリーラックＨ
庫内のコンベア
「日本一かっこいいオフィス」具現化
荷捌き場と事務所が接する部分の一部はガラス張りで、荷役作業を事務所棟の通路から見学できる。事務所は791.42�屐▲謄好肇�ッチン80.65�屐Ｅ薫罎惑鮨Г�基調。壁はレンガ模様。床は木目調で雰囲気を和らげている。
事務所内の雰囲気はＩＴ企業のよう。女性にも働きやすい職場をコンセプトに盛り込み、休憩所や化粧室などにもコストをかけた。
臼田真一朗社長は「日本一かっこいいオフィスをめざした」と説明する。それを食空間創造Ｂａｓｅで具現化した。
ＩＴ企業のようなオフィス空間
圏央道に近い地の利を生かし広域配送
関東食糧の取引先は約１万件におよぶ。外食をはじめ、病院・老健（メディカルケア）等が納品先。圏央道に近い地の利を生かし、配送（自社車両130台以上）を広域で行っている。臼田社長は「メディカルケアを一段と伸ばしたい」と意気込みを示す。
コロナ禍でセンター稼働率は一時下がったが、現在は戻りつつある。７月の月商は平年の水準近くまで戻ってきたという。