ハム・ソーセージ事業撤退、エスフーズへ

 江崎グリコはハム・ソーセージ事業から撤退する。来年1月、連結子会社のグリコハムの全株式を7億8000万円で食肉加工のエスフーズに売却することを決めた。
 グリコハムはハム・ソーセージ、チルド食品などの製造販売を主な事業とし、一昨年の工場施設の地震被災の影響による業績悪化や、事業を取り巻く厳しい市場環境の変化などに対応するため、これまで様々な施策に取り組んできた。そのような中、総合食肉事業を手掛けるエスフーズからグリコハムの全株式の譲渡提案を受け、交渉を続けてきた。
 グリコグループでは、「選択と集中」の観点から、菓子、冷菓、乳製品、加工食品などの事業と、海外事業に経営資源を更に集中する方針から、今回の譲渡を決めた。
 エスフーズは株式取得後も従来通りグリコハムの現事業を継続する。全国3カ所にある工場(栃木県那須塩原市、静岡県浜松市、山口県下関市)はエスフーズに移る。