作業効率性と安全性を重視したサニ簡羽根と乾式真空ユニットを発表

 カジワラはFOOMAで分解・洗浄が容易でサニタリー性が格段に向上した「大型炒め機用サニ簡羽根」(特許出願中)と、製品を急速冷却し品質の劣化を防ぐ「乾式真空冷却ユニット」を発表する。

     レオニーダーKHα

 「大型炒め機用サニ簡羽根」は昨年出展した「レオニーダー用」、「煮炊撹拌機用」が好評を得たので、ラインアップを拡げた。また、市場からの大型機の要望を受けて缶体容積800ℓ以上の大型機用の「サニ簡羽根」も展示する。小型機と同じく簡単に羽根を分解できるため洗浄しやすく、コンタミやアレルゲン問題を防止する。
 乾式真空冷却ユニットは加熱混合から冷却までの調理をオール・イン・ワンバッチで処理するユニット。従来は、エネルギー効率の観点から、加熱撹拌機と冷却機とを別に設け、加熱混合後に製品を容器に取り出し冷却機に移し替えて冷却するのが一般的だった。同社では、近年の安心・安全への関心の高まりと人手不足を背景に、今回改めて既存の技術をリニューアルし、異物混入、菌の発生防止、省人化を提案する。

 他にも、焦げ付き防止、共回り・ダマ解消、生産時間短縮に効果を発揮する「新型加熱撹拌機アルファ(α)シリーズ」(特許)、分散・乳化・加熱・冷却を一括処理する「加熱・冷却乳化機シグマ(Σ)」、本格的な炒め感を再現する「連続炒め機RFT」などを展示する。
 また、今話題のカラメルアーモンドを「卓上加熱撹拌機シリーズ」で実演する。

 新型加熱撹拌機アルファ(α)シリーズは「なでつけ」と「かきとり」を交互に繰り返す独自の撹拌で、焦げ付きやすい食材でも釜内面に焦げが発生しない。固まりやすい食材はほぐしながら共回りすることなく混合できる。食材を焦がさず加熱・撹拌することで生産時間を大幅に短縮し、品質が向上。歩留りもアップする。
 また、羽根の裏面のガリが発生しないため、ガリが製品に混入する心配もなく、焦げのない釜内面とともに清掃が容易なり、排水負荷も軽減する。

 加熱・冷却乳化機Σ(シグマ)は加熱・冷却を必要とする粘性材料の分散・乳化に最適で、経時変化することなく安定した品質が得られる。加熱・冷却そして分散・乳化とを一連のプロセスで加工できるので、無菌化と省エネ・省コストを実現する。CIP洗浄に対応し、ボタンを押すだけでカッターユニットを取り外すことができる。生産シミュレーション・新商品開発・少量試作に最適な卓上型も展示する。

 連続炒め機RFTは鉄板調理の本格的な炒め感を再現できる連続炒め機。食材への火通りがよく、短時間で高温域まで品温が上昇し、ドラム内に水蒸気がこもらないため、食感良く仕上がる。ドラムの傾斜角度・かきとり羽根の回転速度を変えることで炒め時間を調整し、生産品に合わせて最適な炒め感を実現する。チャーハン、焼きそばなど保形性を重視した炒め調理も、落下距離を短くすれば対応できる。

 IH卓上加熱撹拌機KRシリーズはIHなので、トロ火から強火まで火加減が自在で、正確に温度を調節できる。また、生火を使用しないので安全。作業環境が暑くならない。サンプル実演機として、研究室の試作用、工場の少量生産機、少量のあん・求肥・カスタード生産用、仕上げ場用など幅広い用途で利用できる。
 出展ブースは東3ホール、3F−04。