モッツァレラ新商品、異色コラボによるレシピ提案

「クラフト ハートのかたちのフレッシュモッツァレラ」

 森永乳業はフレッシュモッツァレラのブランド「クラフト フレッシュモッツァレラ」から「クラフト ハートのかたちのフレッシュモッツァレラ」を数量・期間限定で1月25日発売した。

 新商品の発売に合わせて岩下食品(栃木市、岩下和了社長)と協業し、バレンタインやひな祭り、桜の季節にふさわしいユニークなコラボレーション企画を打ち出した。

 「岩下の新生姜」の漬け液を使って見た目にもかわいいピンク色のハート形モッツァレラチーズのレシピを提案している。

 作り方は4等分にして水気を切ったハート形のモッツァレラと新生姜の漬け液をポリ袋に入れて軽くなじませ、冷蔵庫で2時間以上漬け込むだけ。水気をふき取って皿に盛り付ければできあがり。在宅時間が増えて変化を見出しづらい日常だが、ひと手間加えることで楽しさや特別感を演出することができる。

 モッツァレラはクセのないミルク味でどんな味にも合う。森永乳業は今後も様々な調味料に漬ける楽しみ方を提案するとしている。

モッツァレラ市場は13年連続で拡大

 森永乳業の調査によれば国内のチーズ消費量は2015年度から5年連続で過去最高を更新し、2019年度には消費量が35万tを突破した。同社の2020年4〜12月の家庭用売上げは前年比約109%と拡大を続けている。

 中でもフレッシュモッツァレラの国内市場は伸びが著しく、2006年度から13年連続で前年を上回っている。カテゴリー別で国内売上げ1位の「クラフト フレッシュモッツァレラ」も2019年度の売上げは2015年度比で165%と大幅に伸長した。2020年4〜12月の売上げは前年比約115%で推移している。

 市場拡大の背景について同社は、内食化の傾向が強まり、「外食の味を再現したい」、「生活に彩りを加えたい」というニーズが増える中、フレッシュモッツァレラの持つ価値とハレの日の特別感がマッチしたためと分析する。

 実際、「クラフト フレッシュモッツァレラ」シリーズの2020年の売上げは前年同時期との比較で、母の日週が125%、父の日週が133%、ハロウィン週が129%、クリスマス週が128%とイベント時期に需要が大きく伸びていることがわかる。

  「岩下の新生姜」を使ったピンク色のハート形モッツァレラの作り方を提案する