積水化成品工業はPET樹脂発泡シート「セルペット」を成形した食品容器が大手スーパーマーケットにグラタン・ラザニア容器として採用された事を公表した。
「セルペット」は発泡が困難とされているPET樹脂を独自の技術で発泡させたPET樹脂発泡シート。熱加工で様々な形状の容器が成形できる。
約220℃まで容器形状が保持できる耐熱性・耐寒性を持つので、グラタンなどのオーブンラインで焼成工程が必要な食材の容器に利用し、そのまま包装して、冷凍保存後、電子レンジ加熱容器として対応できる。
パン焼成容器として使用すれば、パンの発酵・焼成・包装までを同一の容器でおこなえ、作業工程を省ける。
発泡体なので、断熱性・保温性に優れ、印刷フィルムを積層でき、顧客要望に応じたデザインの付与も可能。
その利便性から、コンビニエンスストア向け食品容器として採用された実績が評価され、大手スーパーマーケットにも採用が決定した。
同社では2016年度2億円、2017年度10億円の販売目標を立て「断熱性・保温性・デザイン性の良さ、作業工程の簡素化を提案し、積極的に拡販していきたい」としている。