生産量が少ないためラインに流せない特殊な商品がある。そうした商品は切り替えに時間がかかるばかりなので、セル生産にした。
セル生産のいいところは簡単に切り替えられ、サニテーションにも時間がかからないことと言える。
ただし欠点もある。
作業者がゆっくり作業をしようと思えばマイペースでできる。そのため、標準作業を決めて時間当たりの生産量を記入するようにしている。また、1ラインではなく、必ず2ライン以上にすることで、マイペースになることを避けている。
ドレッシングのセル生産
マヨネーズのセル生産
作業を簡単にする「からくり」を自作した。
(1)斜めはタブーではない
袋をシールする装置は使い易いように斜めに設置した。以前は習慣的に必ず装置と平行に設置していたが、考えてみればその必要性は全くない。
からくり(1)シール装置を斜めにした
(2)シュリンクデキール
ボトル商品を1本ずつシュリンクにかけるマシン。大量ラインでシュリンク包装すると、必ずミスが数本出る。そのため歩いて前工程にまで持っていき、シュリンクをし直すことになる。
その手間を省くことができる。
からくり(2)シュリンクデキール
(3)グルングルン
当社で「グルングルン」と呼んでいる台車。回転しやすいようにできているので、荷物の積みつけのときに便利。
からくり(3)手前の荷物が高くなったら
クルッと回転させて積みやすい位置に
(4)1人でフィルム装填
包装フィルムのロールを包装機にセットする作業を補助するからくりを作った。以前は女性が2人で抱えてセットしていたが、1人でも楽にできるようになった。
からくり(4)重くて持ちにくいロールフィルムを
1人でセットできる
(5)ボトルの昇降機
空ボトルをラックから取り出して装置にセットする作業で、空ボトルが減ってくると、下の段の奥のほうまで手を伸ばさなくてはならなくなる。そこで、ラックの棚に昇降機能を付けた。これは作業者から大変喜ばれた。
ボトルが取りやすい高さに昇降する
(6)装置を止めずに袋を補充
袋に充填する装置で、袋の補充をするときは充填がストップしてしまう。そこで、充填を止めずに袋を供給できる仕組みに改造した。まず袋を押し上げる板の下に袋を補充し、そのあとに板を取り除く仕組み。
からくり(6)まだ袋が残っている段階で袋を補充し
板を抜くだけ