寿司ロボットメーカーが相次いで新機種を投入している。使いやすさや機能性を給食・外食・弁当サービス業界に訴求、かつての「寿司ブーム」の再燃を図る意気込みをあらわにしている。
オーディオテクニカの
自動整列成型機「ASM450」
オーディオテクニカはシャリ玉成型機「ASM405 SUSHI−CUBE」とシャリ玉自動整列成型機「ASM450」を開発した。「ASM405」はハンドセンサーを搭載、手を伸ばしたときにシャリ玉が出てくる機能にした。連続式の成型機と違って、寿司メニューがそれほど出ない居酒屋チェーンに売り込む。「ASM450」は自動成型されたシャリ玉が専用トレーに自動整列される一体型の機械。設置スペースを小さくすることで作業スペースの拡大を図る。専用シャリトレーでシャリ玉が取り出しやすく、1トレー50個が80秒で整列完了するという。
ともえの卓上巻き寿司ロボット
「VMR−400」
ともえが開発した卓上巻き寿司ロボット「VMR−400」は業界初となる巻きプレートの交換が不要のスリーインワンタイプ。細巻・中巻・太巻をプレート交換不要、巻きサイズの切り替えもワンスライド方式で簡単に操作できる。タッチパネルで様々な調整ができ、飯量、長さ、巻きの強弱などが任意に設定可能、16通りのパターンが記憶できる。
鈴茂器工の小型包装寿司ロボット
「SGP−SNB」
鈴茂器工は小型包装寿司ロボットの新機種「SGP−SNB」を昨年発売。シャリの完成度合いにこだわり、口の中では米がほどけるが、手で持っても崩れないという基本にして究極のシャリ作りを目指した。シャリを定量に分割する「縦コントローラー」部の技術を研磨。投入した米自体の状態をこの部分が判断し、固い時にはほぐし、柔らかい時にはまとめるように均一に空気を入れるという。
不二精機は「裏巻」を機械化した「iMaki」をはじめ多数の寿司ロボットを売り出している。「iMaki」はスイッチひとつで裏巻と一般的な丸巻が切り替え可能、各9種類、18種類の商品データを記憶させられる。裏巻は最大直径70mmまで対応が可能だという。