手のひらを乗せるだけで野菜摂取量の充足度が
推定できる測定器
カゴメは手のひらを乗せるだけで野菜摂取量の充足度が推定できる測定器をドイツの光学測定機メーカー、Biozoom services社とこのほど共同開発した。昨年10月に新設した健康事業部の新サービスとして、企業や自治体向けに今年夏から提案開始する。
測定器に搭載したセンサーが皮膚のカロテノイド(野菜に含まれる天然色素類)レベルから野菜摂取量の充足度を推定する。通信状況にもよるが、数十秒で測定できるため、利用者にその場で結果を伝えることができる。
カゴメは健康経営を推進している企業や健康増進の施策を進める自治体などに向けて、測定器の販売・レンタルを行うほか、測定器を活用した健康サービスを提案する。さらに健康診断時に行われる食事指導での活用も計画している。
カゴメは昨年10月に組織改定し、マーケティング本部の事業企画部を健康事業部に改称してトップ直轄とした。管理栄養士によるプロジェクトチームが実務を担い、トマトをはじめ野菜の機能性研究で培った知見を活かして健康セミナーやレシピ開発、食育コンサルなどを提供している。