意図的な混入の可能性濃厚に

 アクリフーズは群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品に農薬マラチオンが混入していた問題で田辺裕社長を委員長とする「(株)アクリフーズ群馬工場事故調査委員会」を12月30日付で設置し、混入経路の解明と再発防止のため、工場内の製造工程における原料保管、成形、包装の各ラインの調査を進めている。
 また1月4日から工場従業員(約300名)に対し業務内容、職場環境についての聞き取りを開始しているが、「(群馬県警など)当局の調査の支障になる可能性もあり、調査委員会における内容・推移等について、逐次の公表は控える」(同社)としている。
 同社は先月29日、群馬工場で製造したピザなど冷凍食品の一部から、有機リン系の殺虫剤などに使われる農薬成分「マラチオン」が検出されたことを受けて、同工場での生産を中止し、出荷済みの全商品を自主回収すると発表した。