食の未来を探しに行こう――ＦＯＯＭＡ2014、10日から開催
日本食品機械工業会（林孝司会長）は「ＦＯＯＭＡ ＪＡＰＡＮ2014 国際食品工業展」を６月10〜13日の４日間、東京ビッグサイトで開催する。
昨年の会場の様子、今年はどんな新技術と出会えるのか
37回目となる今回のテーマは「食の未来を探しに行こう」。展示会実行委員長を務める櫻澤誠理事（冨士製作所社長）は「特定の分野に集中することなく、“食”に関わるすべての分野を網羅した他に類を見ない食品機械の総合展。新製品や新技術の発表の場として、これまで以上に高い期待を寄せていただき、身の引き締まる思い」と語っている。
また、「国内市場では産業競争力強化法の施行などにより、設備投資への環境が整備されつつある。この状況下で、食品ビジネスの成長や発展を考えているユーザーに、最新の機械と情報が揃ったＦＯＯＭＡ ＪＡＰＡＮを最大限に活用いただきたい」と期待を示した。
出展社数666社、出展面積２万8072�屬竜�模で開催。今回も前回以上に出展申し込みのペースが早く、昨年10月初めの出展申し込み受付開始から半月で、予定していた出展スペースが満たされた。前回からの継続出展率がさらに上昇した。
出展の分野別構成比は、「食品製造・加工」が31.6％と最も多く、「包装・充填」が18.2％、「設備機器・技術・部品」13.7％、「衛生対策・管理」8.0％、「原料処理」6.9％、「保管・搬送」5.8％、「計測・分析・検査」5.0％となっている。
海外進出・投資の最新情報も
展示と併催して多彩な行事が行われる。例年好評の「アカデミックプラザ」のほか、輸出に関心を持つ企業に対して「グローバルスペース」を設け、海外機関や駐日外国大使館などが各国の最新情報を提供する。「日食工コーナー」では、国際規格に対応した制御盤モデル（国際規格対応と北米ＵＬ規格対応）を展示する。
「ビジネスフォーラム」では服部栄養専門学校の服部幸應理事長・校長と料理評論家の山本益博氏が「和食の未来」をテーマに対談形式で講演する。集中して聴講できるように開始時間を展示ブース閉館後の午後５時としている。
また、毎回好評の「ＥＨＥＤＧセミナー」、「ＡＩＢ ＦＯＯＭＡ特別講演会」、「美味技術学会シンポジウム」なども開催される。
進む食品工場のロボット化
今年のＦＯＯＭＡの見どころの１つが、進化するロボットのデモンストレーション。今回は20を超える出展社が食品ロボットを出品する。高速搬送ロボットや高性能の画像処理機能を搭載したピッキングロボット、多様な商品形態に対応する包装ロボットなどが一堂に会する。
食品工場では日常の安全対策や高度な衛生管理に加え、作業の効率化が求められている。正確で、迅速に作業をこなす産業用ロボットは食品製造現場に普及し始めている。
旭興産はリアルタイム三次元画像処理で不定形ワークを確実にピッキングするシステム、ドーワテクノスは「人とロボットが同じ場所で働ける環境を提案する」として安全棚設置を不要にした５軸サーボロボットを出展する。