持株会社に移行、キッコーマン10月

 キッコーマンは10月1日付で持株会社制に移行する。将来ビジョンの「グローバルビジョン2020」を実現するため、グループ戦略機能の強化、各事業会社の価値創造力強化、人材や技術を横断的に活用してグループシナジーの発揮を図る。
 会社分割により①食品製造・販売事業、②飲料事業、③経理・人事等の間接業務を各事業会社が継承する。
 キッコーマンは各事業会社の持株会社となり、グループ戦略機能と事業会社の統括管理機能を担い、引き続き上場を継続する。現在の子会社は基本的に持株会社の子会社になる。

子会社にコカ・コーラが資本参加

 キッコーマンと日本コカ・コーラは、キッコーマンの子会社の利根コカ・コーラボトリング(千葉県野田市、茂木康三郎社長)にコカ・コーラが資本参加の協議を開始することで合意。急速に変化する清涼飲料業界で、重要市場である関東圏での両社の成長と競争力を強化し企業価値の向上を目指すことで、緊密な関係を構築する。
 3月末にコカ・コーラが利根コカの発行済株式の50%を現株主から取得することを目指し、キッコーマンは利根コカの他の株主とコカ・コーラとの間で譲渡株式数、譲渡価額について協議する。本資本参加については両社の期間決定を経て最終決定をする。

 利根コカは資本金16億円で、発行済株式総数は320万株。大株主構成と持株比率はキッコーマン50.0%、千秋社39.5%。07年の売上高は1047億1000万円、営業利益26億4800万円、経常利益25億6600万円。