調理マニュアル化も推進、時間と温度調整が容易に
人形町今半 白河センター��
電化厨房で時間と温度調整が容易になった
人形町今半の白河センターは燃料機器調理から電化機器調理に移行したが、それを後押ししたのが東京電力の電化厨房体験施設「Ｓｗｉｔｃｈ！ｓｔａｔｉｏｎ Ｐｒｏ．有明」。ここで調理テストを何度も重ね、思い描いていた理想に近い工場を実現することができた。「創業以来110余年培った“今半”の味を電化厨房機器で再現するため、施設に専用の電気回転釜を設置して試作を繰り返し、“今半”の味を再現した。数カ月にわたる苦心が実った」（同社）という。
人気のすき焼き弁当に使う「割下」も温度調整が容易に
「味」の再現ができなければ電化厨房の計画を断念しなければならなかったが、東京電力関係者の助力で克服することができた。名物弁当である「すき焼き弁当」のＩＨ対応切り替えも、土鍋をＩＨ対応に改良することで成功した。
08年８月に稼働して以来、厨房環境は常に室温25℃以下、湿度80％以下を保っている。期待以上の結果を得て、イニシャルコストのアップ分はランニングコストの推移から予定通り回収できる目途が立っているという。また調理面でも、時間と温度の調整が容易な厨房機器は調理マニュアル化を推進しやすく、旧工場の仕込み調理スタッフを増員することなく、そのままの人数で稼働している。
「オール電化により、“おいしくて安心安全な弁当”を提供する顧客満足と、“理想的な職場環境”という従業員満足の両方をかなえている」（同）と改善効果を語っている。
伝統の味を守っている