金属探知機に対応、アルミレスのレトルトパウチ
「脱アルミ遮光シーラントフィルム」を採用した
商品例
高機能プラスチックフィルムメーカーの�衂霤鳥唆�（東京都中央区、武田美奈子社長）は、都内でこのほど開催された「第２回 Ｎｅｘｔ Ｐａｃｋａｇｅ2019」（日本食品包装協会主催）に出展し、「脱アルミ遮光シーラントフィルムＢＵＰＰ-ＷＢＷ」をＰＲした。特許取得済み。
アルミレスのため電子レンジが使えるほか、金属探査機を通すことができる。ハイレトルト（130℃以上）対応商品。
最大の特長はカーボンブラック（炭素微粉）を練り込んだポリプロピレンの黒色層と、酸化チタンを練り込んだポリプロピレンの白色層を重ね合わせたこと。アルミを使わなくても紫外線と可視光線を99.9％カットし、光によって食品の風味が落ちたり、変色するのを防ぐ。
これを完全遮光の耐熱シーラントとして使用し、酸素バリア機能を持つナイロンやシリカ蒸着ＰＥＴと貼り合わせることでアルミレスのレトルトパウチが実現できる。
武田産業はカーボンブラックや硬い鉱物の酸化チタンなど、樹脂と異なる素材をポリプロピレンフィルムに均一に分散させて製膜する独自技術を持つ。
担当者によれば「金属探査機を使ってレトルト食品の異物検査をしたいという声が多く、今回の製品開発に至った」という。すでに高級スーパー大手やドラッグストアのＰＢ商品で採用されている。アルミは製造工程で排出するＣＯ２の量がプラスチックよりも多く、アルミレスは環境貢献にもつながるため、今後も採用拡大が期待できる。