ニチレイ福岡東浜物流センター稼働
ニチレイロジグループのニチレイ・ロジスティクス九州（遠藤逸司社長）は福岡東浜物流センター（設備能力２万0769ｔ）をこのほど稼働させた。
福岡市東区の箱崎埠頭と須崎埠頭の中間点に立地。福岡空港に近いだけでなく、福岡都市高速道路の東浜ＩＣからわずか600ｍという交通至便の地に完成した。
福岡東浜物流センター
鉄筋コンクリート造り４階建ての冷蔵庫棟のほか、主に佐川急便の宅急便クールセンターとして機能する鉄骨造り平屋建てのＴＣ棟（クールセンター）、事務所棟（鉄骨造り２階建て）からなる。設備投資総額は50億2700万円（土地代含む）。
事務所棟にはニチレイ・ロジスティクス九州の本社事務所をはじめ、ロジスティクス･ネットワーク九州支店、ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリング九州営業所、九州ニチレイサービスの関係会社が集結した。
敷地面積１万8073�屐�延床面積1万9817�屐�エレベータ１基、パレットリフター４基、ドックシェルター38基を備え、冷凍食品・加工品の保管物流における九州地区の主要拠点となる。
冷蔵設備は自然冷媒のアンモニアを使用した。冷蔵庫棟の荷捌室は奥行き30ｍの2100�屬魍諒檗２找靴掘∪僂濆�み、仕分け、検品などの各種作業がゆったりとしたスペースで効率的に行なえる。
１階の荷捌室は０℃、２〜４階は５℃に設定し、商品品質の維持に努める。いずれも陽圧設定。
このほか冷蔵庫棟の１階は仮置きスペースとして−25℃の冷蔵室を設置。パレット約400枚収容の固定ラックを備え、ロジスティクス･ネットワークの幹線輸送業務に対応する。４階の冷蔵室には移動ラック（約1400枚収容）を設置。冷凍食品の小口ロットの保管に対応する。
このほか、佐川急便の宅急便クールセンターとして使われる荷捌棟は、荷捌室にベルトコンベアを設置し、地域ごとに仕分ける作業の効率アップに寄与。商品の品質保持のため室内の温度を５℃に設定した。
荷捌室に隣接する梱包室では詰め替え･包装などの作業を通し、佐川急便で発送される商品の一貫物流加工業務を実現する。
遠藤社長は「これから先40年使用することも考慮し、将来を見据えた斬新な構造にした。地域保管と物流センターを兼ね備えた新たなタイプの施設として、今後のモデルケースになる」と意欲を燃やしている。