最新機械・技術が所狭しと競演

 初披露の製品から代表的な製品まで・・・。FOOMAの会場では様々な食品機械、包装機械が所狭しと競演している。各ブースとも自社の技術ポイントを訴求し、火花を散らしている。

ワタナベフーマックが出展している「水圧」利用のスライサー

 ワタナベフーマックは新たな駆動源「水圧」を利用したミートスライサーを参考出展している。電気、油圧、空圧に続き、新たな駆動源として「水圧」に注目したという。KYBと共同開発した。「展示会でユーザーの声を聞き出して、完成形につなげたい」と話していた。
 東京食品機械はドイツ・トライフ社製のポーションカッターの新機種を初披露している。ベーコンやロースハム原木、チルド肉など不定形なブロック製品の周囲に4台の高速度スキャンカメラを配置し、360℃計測することで製品の定貫カットを実現する。

鈴茂器工のいなり寿司ロボット

 鈴茂器工は1時間に2500個のいなり寿司を生産する新型ロボットを初出展している。エアーによるアゲ開口とやわらかいシャリを詰めることで、アゲのロスが少なく出来栄えもよい。アゲ寸法もレギュラー、ミニ、三角80の3種類を標準対応している。
 関東混合機工業は2タイプの新型ミキサーを初披露している。作業中の粉塵発生や異物混入を防止する全面密閉安全ガードを搭載しパン生地づくりに最適なインバータ仕様のタイプに、新たに120・200リットルの大型タイプを開発した。
 冨士製作所は連続式高速カップ充填機を初出品している。フルサーボの連続式シールコンベアで、高速時の安定性が格段に向上した。音も極力抑えるように配慮した。「従来機は多くの即席麺メーカーに導入されて実績を積んでいるが、最新機種の技術をユーザーにぜひ見ていただきたい」と活き込んでいた。

冨士製作所は連続式高速カップ充填機、即席麺メーカーに特にアピールしていた