中国の電気自動車大手と連携、EVフォーク導入を後押し

 大手損害保険会社の損保ジャパンは中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の日本法人BYD FORKLIFT JAPAN(横浜市)とEVフォークリフトの普及に向けて連携すると発表した。物流倉庫のCO2削減対策としてEVフォークが注目を集めており、特に小型車が市場で大きな割合を占めるようになってきた。両社はサービス強化で連携し、販売台数の上積みをめざす。

 BYDはこれまで製造上に欠陥がある場合に限定していた部品の無償交換・修理の保証制度を改め、長期間にわたる新たな保証制度を提供する。損保ジャパンはBYDに対して部品修理の費用を補償する保険を提供し、BYDのサービスをコスト面でバックアップする。

 また、購入者が希望すればグループ会社のSOMPOリスクマネジメントの「AIフォークリフト運転診断サービス」を提供し、ドライバーや作業員の労働災害、貨物事故の防止に貢献する。

 BYDは世界で初めてEVフォークの量産化に成功し、これまでに物流倉庫、食品、製紙、機械など世界約30カ国、1000以上の事業所に納入している。

          比亜迪(BYD)製のEVフォークリフト