昭和電工、昭和炭酸を完全子会社に
上場廃止、ニチレイなどに株式割当交付

 昭和電工昭和炭酸は、昭和電工を完全親会社、昭和炭酸を完全子会社とする株式交換を行なうことを先月29日締結した。効力発生日は12月24日。昭和炭酸は12月18日に上場廃止となる。昭和電工は昭和炭酸の発行株式の50.10%を保有する筆頭株主。ニチレイが13.37%を持つ2位の株主で、2位以下の昭和炭酸の株主には普通株式1株に対し昭和電工の株式の2.3株を割当交付する。
 昭和電工グループの産業ガス事業は効率的製造技術や消費地の近くに立地する生産拠点など優位性を持つことから、基盤事業位置づけ強化してきた。昨年6月昭和炭酸を連結子会社とし、今年2月には酸素・窒素・アルゴン・水素などの産業ガス事業で連携をさらに強化させた。
 産業ガスの生産拠点である川崎地区で両社の運営を一本化し、人材の効率的配置、物流共同化、アジア展開を迅速に進めるため、昭和炭酸の完全子会社化を決めた。

 昭和炭酸は液化炭酸ガス、ドライアイス、食品保存用ガス、急速冷凍装置、低温流通システム関連商品などを扱っている。